Hard Normal Daddy / SQUAREPUSHER

Hard Normal Daddy / SQUAREPUSHER ASIN:B00005T7KC

何にするか悩んだ結果、SQUAREPUSHERの「Hard Normal Daddy」になりました。id:aka_do73さんに引き続きまして、クラブトラックからの選曲。


さて、内容に触れる前にジャングルやドラムンベースと言うカテゴリーを知って欲しいと言うことで、前フリなどを少し。
ジャングルやドラムンベースと聞いて、いったいどんな音楽が浮かんでくるか? わりとクラブミュージックを聴く人なら「コールディー」や「グルーヴライダー」辺りが出てくると思うが、一般的には「H jungle with T」が一番わかりやすい。高速のドラムビートとどっしりしたベースが絡み合うのがドラムンベースの特徴だ。


「Hard Normal Daddy」購入のきっかけは、自分の中でドラムンベースが流行してた時、とある音楽店の輸入版コーナーでドラムンベースの棚を見て、ジャケットとその場の雰囲気で買ったのが始まり。結局はなんとなくという、他愛もないもの。SQUAREPUSHER(トム・ジェンキンソン)の曲を愛聴するのは、その後の話。


内容はというとドリルンベース。ドリルンベースって何?と言う声が聞こえそうですが、ドラムンベースの進化系と言うか、とにかく高速。興味のない人が聴くと、ノイジーにしか聞こえないとも思われるこのジャンル。その中、トム・ジェンキンソンは、ジャジーなコード感のあるウワ物と緻密なまでのリズムを足してきた。しかも、コレを生演奏で表現している。加えて、スピードの速さとリズムの緻密さで、他を圧倒した存在になった。とにかく凄い。ともすればジャズの新しい形態とも言える。
その辺は聴いた人の判断で変わってしまうが、クラブミュージックではトランス状態になれることが重要だと自分では思っている。それをこの緻密な世界の中で表現し、トリップ感を出したトム・ジェンキンソンは素晴らしい。
「Hard Normal Daddy」は、他のSQUAREPUSHER名義のアルバムよりは聴きやすいと思う。だからこそ、SQUAREPUSHERにはまったわけだ。


以降、自分の音楽制作にドリルンベースが根強く残り。自分が作るの音楽にうまく取り入れていきたい、そう思って曲を作ってる。もっとも、そこまで緻密な世界が自分に表現できるかは疑問だ(笑)


次は、はてなダイアリー始めた頃から、たびたび日記を見させていただいてるid:smoking186さんです。


2004/04/01 レイアウト変更&加筆。言いたいことの根底は変わってないので、あえて加筆しました。もうちょっとレビューらしいレビューにしたかったので。